工程を、見えるようにする——整備士がNotionとAIで変えた、車検の流れ

以前は、ホワイトボードで管理していた。
「次、○○さんの車を出して」「あの部品もう来た?」
それが今は、スマホで確認できる。
変えてみて初めて、以前がどれだけ時間を食っていたかがわかった。

車検の工程を整理する

まず、車検の工程を書き出した。
受付 → 車両確認 → 部品手配 → 整備作業 → 完成検査 → 陸運局 → お客さんへの引き渡し
7つの工程がある。そのうち、情報の受け渡しが必要な工程が4つある。
受付・車両情報・部品管理・整備記録。
ここを改善することにした。

受付:情報を最初に揃える

車検の受付では、車検証・保険証書・走行距離・お客さんの要望を確認する。
以前はこれを紙に書いて、整備士に渡していた。
今はNotionのデータベースに入力する。
整備士がスマホで見られる。印刷しなくていい。「あの紙どこ行った」がなくなった。

部品管理:発注状況を共有する

部品の発注状況は、以前は口頭で確認していた。
「あのブレーキパッド来た?」「まだです」「いつ?」「明日の午前らしいです」
これをNotionの部品管理ページに集約した。
発注日・到着予定日・担当者。誰でも確認できる。
「聞かなくても見ればわかる」状態になった。

整備記録:音声入力が変えたこと

整備記録は手書きが多い。
作業しながら書くのは難しく、終わってから書くと忘れる。
今はPLAUD(ICレコーダー)を使って、作業中に声で記録する。
「左フロントブレーキパッド交換。残量2mm。ローターは問題なし」
あとでAIが文字起こしして、Notionに転記する。
記録の精度が上がった。読み返したときに、自分が何を見たかがわかる。

費用と時間について

ツール導入にかかった費用は、NotionがフリープランからPlus(月2,000円弱)、
PLAUDが本体約30,000円、AIサービスが月1,000〜3,000円程度。
時間の節約は、1日あたり30分〜1時間程度だと感じている。
月に換算すると10〜20時間。それを整備に使える。
DXは、「便利にする」ためでなく、「整備の時間を作る」ためにやっている。
そう考えると、何をどう変えるかが見えやすくなる。

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